Saturday, July 30, 2005

旅行を終えて

北京に戻ってからまたどたばた。五道口のジョンのフラットに荷物を取りに行って、後海のホテルに戻ったら12時近く。翌日、朝11時のフライトだから、8時にホテルを出ないと。素敵なホテルに泊まったのだが、全然ゆっくりしている暇がなかった。それにしても北京に来ると、本当に騒々しい。ラサが遠い昔に感じられる。

3ヶ月の北京語学留学、シルクロード、チベット、2つのビッグ旅行を経て、4ヶ月ぶりにロンドンに帰る。ロンドンの夏がなつかしい。帰ったら、シルクロードやチベットについてもっと詳しく調べてみよう。中国歴史も勉強しないと。

Friday, July 29, 2005















7月29日:いよいよ旅行もおわり。午後1時の便で北京へ。デリックは、スタッフのみなに、白いスカーフをプレゼント。みなとても喜んでいた。

ホテルの前でタクシーを拾って、いざ空港へ。片道150元。このドライバーは、蘭州出身でとってもフレンドリーな中国人だ。デリックも、中国語で話すのにかなり自信がついたみたい。はじめ来たころは、照れくさいのか、よく英語でしゃべっていたけれど。

Thursday, July 28, 2005


今晩はラサで最後の夜。ホテルのマネージャー、ジョッシは、私とデリックを夕飯に招待してくれた。

Dhood Gu Hotel のスタッフ
















レストランで働く、バイカンタールとプレムは、ひょうきんな2人組。


私は、サンゴのブレスレットと上着を一枚買ってショッピング終了。これでいくらかチベットコミュニティーに貢献できたといいが。バルコルにあるカフェで休憩。見晴らしがすばらしい。


こういう格好した男の人がラサには多い。カメラをむけるとすごくうれしそう。かわいい人たちだ。



結局、黒を購入。1着75元。これらのチュパは、彼女たちが自分たちで作ったそう。ちょっとはにかみやで、かわいらしい女の子たちだ。



黒と緑、どっちがいい?


私の指は細い。自分のサイズが全然みつからない。。。結局、ぶかぶかだけれど、気に入ったデザインのものをひとつ購入。70元。 チベット人は男の人も女の人も宝石をつける。トルコ石とサンゴが主で、おおぶりのものが好まれている。パールをしている女の人もよく見かける。遠い海への強いあこがれからか、海をイメージする宝石が人気がある。トルコ石は、チベットでもとれるらしいが、サンゴやパールはみな輸入に頼っているそう。日本も輸入国のひとつだ。

7月28日:今日はショッピング。ガイドブックには、チベット人コミュニティーを助けるため、できるだけチベット経営の店から買うようにしようとある。私たちも、見てくれのいい中国人経営の店はやめて、チベット人経営の露店から、買い物をすることにした。私は、トルコ石の指輪とブレスレットを探しに、デリックはチュパというチベット族の上着を探しに、いさ出発。

Wednesday, July 27, 2005


バルコル広場では、毎日子供たちが凧揚げをしている。この男の子の真剣な表情がおもしろい。


この滑稽な通りを歩いてつきあたるのが、バルコル広場。その奥に、青空をバックにしてそびえたつジョカン寺。


そしてとどめがこのキノコ。同じお金を使って、もっとすてきにできたはずだと思うのだが。このままでは、チベットはそのうちテーマパークのようになってしまうんじゃないかしら。


極めつけが、このセンスの悪いストリートランプ。夜には、フラッシュライトまでつく。オレンジの葉に、エメラルドグリーンのココナッツ。。。ここは、南国じゃないんだけど。














買い物がてら寄ったのが、中国人街。ここは、あたらしいビルがどんどん立ち並ぶ。中国人経営のホテル、デパートetc。デパートには、車のモデルショーまであって、とてもラサとは思えない。最近は、ツーリズムを意識してチベット風な建物を建てているらしいが、それがまた余計におかしく見える。


夕方は街の散策。夕方といっても、まだ日差しが強い。写真は、ヤクホテルの裏。ラサでは、レンタサイクルで街をまわることもできる。

帰りは、巡礼バスに便乗させてもらった。満員のバスだったが、みな詰めて私たちの席をつくってくれる。私たちのあとにも、何人か乗ってきた。すでにぎゅうぎゅうだったが、それでもプラスチックいすを通路に並べたり、子供が赤ちゃんをひざに乗っけたりして、席をつくろうとする。全員が全員とはいえないだろうが、チベット人は全体的にとても親切で助け合う民族だ。‘ここはいっぱいだから来んな!’なんて誰も言わない。中国だったらしょっちゅうありそうなことなのだが。




文革で破壊された寺院の跡:















この僧は、泉のそばで、木版を刷っている。















かわいらしいロバ。ここのロバは、トルファンと違って、大事にされているみたい。元気そう。ロバの首には鈴が巻いてあって、カランコロンと音が響く。のどかな光景だ。















丘にある小屋に入ったら、殺された狼とヤクがつるしてあった。剥製にでもするのかしら。




ここの景色は、アルプスみたいだ。そういえば、スイスにはチベット亡命者がかなりいるらしい。ステューパがあちこちにある。丘には、チベット家族がピクニックを広げている。がけには、無数の洞窟が。トルコのカッパドキアを思い出させる。あそこにも、隠れクリスチャンが作った洞窟の礼拝堂がたくさんあった。







その他の洞窟:




この僧は、サングラス顔にちょっとひいたが、とてもフレンドリーで、彼の独房を見せてくれた。以前、ここにひとり2ヶ月こもったことがあるとのこと。13代のダライラマもここで過ごしたことがあるらしい。今回は、尼さんの妹と二人で来たとのこと。壁にある、ダライラマの絵は彼が自分で描いたもの。しきりに、揚げパンやお湯を勧めてくれる。ここでは、物質調達は困難なのに、とても手厚く歓待してくれた。


ドラック ユパにも寺院があった。しかし、ここも文革で破壊されてしまった。左に見えるのがその跡だ。右下にコーナーにある、木でできた四角い箱のようなものは、なんとトイレ。冬は寒そうだ。




洞窟の様子:このお坊さんはちょっと変わっていた。やっぱり、こんな人里はなれたところにひとり何ヶ月もいたら、ちょっと気がおかしくなっちゃうのかしら。

ドラック ユパ


今日は、郊外のドラック ユパへ。ここは、ラサから車で1時間くらいのところにある。山には洞窟がたくさんあり、僧が数ヶ月こもって修行する場だ。ここは、観光客が全然いない。地元の人がたくさんピクニックに来ていてとても心休まるところだ。まずは、洞窟をいくつかまわって、それから丘のほうへ行ってみよう。